平成永世まんだら  

日々のつぼ

柳生十兵衛見参!! 其の弐(昨日とタイトル違うけど)

20代後半、当時、文藝○秋社の”○ー○読物”の編集者をしている、
友人に薦められて読んだ、山田風太郎の『魔界転生』
このブログを読んでおられる紳士淑女の皆様も、度々映画化されているから、
ご存知であろう。

断じて言おう。
小説のほうが100倍面白い!
小生、この一冊のお陰で、
魑魅魍魎の跋扈する伝奇小説の世界から抜け出せなくなり、
その後歴史小説の無限なる岸辺へと流れていく事になる。

そもそも、伝奇小説とは何か?
歴史小説と何が違うのか?
定義する事は難しいが、基本的には史実を押さえながら、
その周辺で、こんな事もあったのではないか?
あの史実の裏にはこんな話があってもよいではないか?と、
作者が物語りを紡いでゆくものである。
これでは歴史小説との違いは無いが、伝奇の場合は、
登場するキャラクターにこの世の物でないものが多く、基本的になんでもありである。
鬼、妖怪、亡霊、式神、その他諸々。
人にしても、妖術使い、不死の者、ありえない忍法を駆使する、伊賀者及び、甲賀者等々。

当然荒唐無稽な話が多くなるのだが、料理の仕方で、超一級のエンターテイメントにもなれば、
箸に棒にもかからぬ駄文となる可能性も高く、
作者の奔放なイマジネーションとそれにリアリティーを持たせ普遍化していく力量が問われる、
難しいジャンルである。

代表的な作家といえば、江戸の滝沢馬琴、大正、昭和に入れば国枝史郎 、山田風太郎!!、
最近では夢枕獏、富樫倫太郎、荒山徹、宇月原晴明となる。(こう並べると壮観だ。)

ここで柳生十兵衛である。十兵衛は勿論妖怪の類ではない。
徳川家康、秀忠、家光の三代に仕えた柳生但馬守宗矩の長男で、将軍の剣術指南をし、
その後江戸を出て諸国を回るようになる、実在の人物である。

この十兵衛、昨日も書いたように、伝奇、歴史、剣豪小説界のスーパースターである。

『魔界転生』では冥界から蘇った天草四郎時貞によって、不死の命を与えられた、
宮本武蔵や宝蔵院胤舜を相手に立ち回る十兵衛。
最近の『十兵衛両断』荒山徹著では十兵衛はなんと朝鮮と日本に二人いたという説が登場する。
朝鮮の呪術師により”顔をすり替えられた”十兵衛は....。
(ここまで書くとメチャクチャな話だが、この荒唐無稽さを縦糸とすれば、
史実に基づき作者が再構築した歴史物語が横糸となり、
重厚なエンターテイメント作となっている。)

隻眼の剣士、ニヒリスティックで自由を愛す。
そして滅法強い。
十兵衛が登場するというだけで、取り合えず読んでみよう、
見てみようという気になる私は十兵衛ファンと言えよう。

長くなってしまったので、唐突ではあるが、これにて終了。
またいつの日か”其の三”にてお会いしよう!
(え〜〜〜〜〜〜っ!って言わないで。)

ちなにみに、映画やドラマの十兵衛役はなんといっても、
サニー千葉!千葉真一である。
先日の『天下騒乱 徳川三代の陰謀』では中村獅童が演じていた。
千葉真一の重み渋みは無いが、(ニヒリズムが重要)
若き日のピュアな十兵衛という感じで悪くはなかった。

shi
(この本が書店に並んだ時はちょっとショックだった。)

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TVドラマ:柳生十兵衛

柳生十兵衛柳生 三厳(やぎゅう みつよし)は、江戸時代の武士、剣豪。旗本である(ただし、後述の事情により柳生藩第2代藩主として数えられる場合もある)。よく知られた十兵衞(じゅうべえ)の呼び名は通称。愛刀は三池典太と言われている。江戸初期の著名な剣豪として知

  • 2007/03/19(月) 17:56:20 |
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